23年最新!クリニック向け自動精算機の解説|セルフレジとの違いや比較8選!

クリニック向け自動精算機

自動精算機は、クリニックの受付や会計の効率化に役立つ便利なシステムです。
ただ、自動精算機にはどのような特徴がありメリットがあるのでしょうか。
重ねて、自動精算機を選ぶ際は、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。

この記事では、自動精算機の基本的な機能、導入するメリットやデメリット、選ぶ際のポイントなどを詳しく解説します。

自動精算機でクリニックの業務を効率化

自動精算機をクリニックに導入すると、速やかで非接触の精算ができるようになります。 重ねて現金のみならず、クレジットカードに加えて電子マネーでの決算機能も持たせたことで、さらに効率的な会計が可能となります。

結果として、クリニック側も人員の再配置や省人化が図れるようになり、より患者さんに優しい接客体制を取ることが可能になります。会計時は、人的なミスが発生する恐れのある作業ですが、そうした要因を自動精算機の導入によって軽減できます。新しい顧客サービスを作り上げることにもつながるかもしれません。




クリニックに自動精算機を導入するメリット

メリット

・会計待ち時間の短縮
・感染対策の強化
・スタッフの業務効率アップ
・レセコンとの連携で精算ミスの防止
・再来受付も可能な機種あり

クリニックに自動精算機を導入するデメリット

デメリット

・導入費用が高い
・トラブル時の対応が必要
・スペースや電源の確保が必要
・患者さんの利用意識や操作方法の説明が必要

自動精算機の決済方法

キャッシュレス決済額グラフ
(引用)経済産業省「我が国のキャッシュレス決済額及び比率の推移(2022年)」

自動精算機では、現金のみならず、クレジットカードにQRコード、ICカード、電子マネーなどのキャッシュレス決済へ対応している機種も存在します。
経済産業省の統計によれば、2022年のキャッシュレス決済比率は堅調な上昇をみせ、全体のうちの36.0%(111兆円)になったといいます。これは、2010年の「13.2%」のおよそ三倍です。
このようにキャッシュレス化の進む現代では、自動精算機のキャッシュレス対応は患者さんの利便性に関わる要チェックポイントと言えます。
重ねて、自動精算機のキャッシュレス対応というのは患者さんのみならず、導入するクリニック側にも、接客作業の工数の削減等の点で多大なメリットがあります。

自動精算機は需要拡大中

需要拡大中

自動精算機の需要は拡大しつつあります。
その理由としては

・人員不足解消のため
・新型コロナ感染症対策
・外国人のインバウンドへの対応

等が挙げられます。

かつて主流だった現金では、あらゆる人間が接触していることもあり、衛生的でないという考え方が感染症拡大もあいまって普及しつつあります。
電子マネー機能の搭載された自動精算機を利用することで、お客さん側もスタッフ側も直に手を触れることなく会計処理を行えるようになります。

重ねて、近年増加しつつある外国人のインバウンド需要にも、外国語表示ができたり、クレジット・ICカード決済が出来たりする自動精算機の導入は有効です。

自動精算機の補助金は?

補助金

自動精算機の導入時には多額の費用が生じてきます。
ただこの負担を軽減できる「補助金」の対象となる場合があります。
自動精算機に効く補助金としては、軽減税率対策補助金とIT導入補助金の二種類があります。
軽減税率制度とは、「酒類・外食を除く飲食料品」と「定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞」を対象として、「軽減税率」として今までの消費税率である「8%」が適用される制度の事です。
この制度への対応が必要となる中小企業並びに小規模事業者に関して、複数税率に対応するセルフレジや券売機導入や改修、受発注システムに請求書等管理システム等の改修に必要な経費の一部補助によって、導入等の支援が円滑に進むよう支援する補助金が「軽減税率対策補助金」です。

一方IT導入補助金は、企業や事業者の業務の生産性を上げる目的で導入されるITツールに関して給付がなされる補助金のことです。
自動精算機の導入前に受け取ることの可能な補助金と、導入の後で受け取ることの可能な補助金の二種類が存在するため、前もってどんな区分に相当するかを確認する必要があります。

自動精算機とセルフレジ

自動精算機とセルフレジ

自動精算機とセルフレジ。どちらも同じような言葉ですが、クリニックでの運用にあたってどのような違いがあるのでしょうか。

セルフレジとの違い

セルフレジ・自動精算機のどちらで会計を行うにせよ、レセプトコンピューター(通称: レセコン)または電子カルテにある患者さんの医療費や情報を何らかの方法で連携させなければなりません。

この際の「連携方法」の違いがそのまま、自動精算機とセルフレジの違いになります。ネットワークによりレセコン等と精算機が常時接続をし、人の手を介することなくデータ連携を自動的に行う機種を「自動精算機」、患者さんごとで「QRコード・バーコード」の読み取りをしたうえで、精算をする機種をセルフレジといいます。

クリニック向け自動精算機とは

クリニック向け自動精算機

レセプトコンピューターや電子カルテ、ネットワークなどを経由してデータの自動連係をし、会計のみならず領収証に診療明細書の発行さらには、システムへの入金登録まで、一連の会計業務の自動化を行える端末です。

クリニック向けセルフレジ(自動つり銭機)とは

セルフレジでは、患者さん自身で会計窓口にて発行された「QRコード・バーコード」を精算機で読み取った上で会計を行ってもらう、支払い等の金銭のやり取りを自動化するための端末です。

セルフレジの種類

セルフレジにはさらに、「セミセルフレジ」と「フルセルフレジ」の2種類があります。
セミセルフレジとは、コードのスキャンに関してはスタッフが行い、精算については患者さんが行うというシステムなのに対して、フルセルフレジではコードのスキャンから精算までを患者さんが行います。

自動精算機・セルフレジの価格

純粋なクリニック向け自動精算機の価格相場は約200~300万円程度が基本です。

セルフレジの二種類はそれぞれ、「セミセルフレジ」ならば約100~150万円程度、「フルセルフレジ」の場合は約200万円~300万円程度です。

ただし、セミセルフレジのような使い方の可能なPOSレジ等も存在しており、どういう風に使うかで料金の価格帯が変わる点には気を付けるとよいでしょう。

自動精算機の耐用年数

自動精算機は長年にわたり利用され続けられる設備ゆえに、「固定資産」として扱われます。
したがって、国から定められた耐用年数に基づき、経費処理が減価償却によって発生してきます。こうした耐用年数というのは、国税庁により、設備や備品ごとで分けられています。
この章では、自動精算機の耐用年数について解説します。

減価償却

自動精算機をはじめとして、店舗や施設などの設備の中ではパソコンにテーブル、椅子などのように長い間使用可能なものがあります。こうした設備は時間の経過に伴って、価値が薄れゆくのが基本です。

減価償却では、これらの長期間に渡り利用する固定資産について、時の経過に沿って費用を計上する仕組みのことです。言い換えると、資産を手にした段階で全額経費計上するのでなく、資産を使用する期間において分割しつつ計上することとなります。

10万円以上の減価償却資産耐用年数に応じて経費をその期間で割り振り、損なわれた価値の分のみを毎年、経費処理する流れとなります。

減価償却には、毎期ごとに一定の額を費用として計上する「定額法」と、毎期ごとに一定割合をかけて算出した額の形状をする「定率法」の二つがあります。

基本的には、個人事業主なら定額法、法人は定率法となります。

耐用年数

耐用年数とは、減価償却対象となっている資産の利用が可能な期間のことです。
使用開始時から効用喪失までの期間が耐用年数となり、この期間に応じて経費処理を行っていくことになります。

つまり、耐用年数がそのまま減価償却期間となり、設備費用をこの償却期間で分けて経費として申告をすることになります。

耐用年数は設備や備品ごとに法律で設定されており、各自で設定可能なものではありません。国税庁の「法定耐用年数」に基づき経費処理を行わなければなりません。

自動精算機・セルフレジ共に耐用年数は「5年」となっています。
ただし、5年を経過するとその機器が使用できなくなるのかと言えば、そういうわけではないのです。定められた耐用年数の5年をすぎると減価償却は不可能となるものの、機器に異常や不具合がなく、問題なく使用できるのならば、そのまま利用し続けることも可能です。

クリニック向けの自動精算機を選ぶ際の注意点

①クリニックの抱える課題や導入する目的を明確にする

GOAL

まず、自分のクリニックにおいて良くしたい部分や何に困っているかなど課題点を特定します。
こうしてクリニックの課題点を特定できたら、それらを自動精算機かセルフレジかどちらで解決できるか割り振っていきます。

自動精算機で解決できる課題

・人員不足で困っている
・窓口を増やしつつ、ほかの業務に人を回したい

セルフレジで解決可能な課題

・金銭の計算をなくしたい
・機械化を通してミスを少なくしたい

②レセコンや電子カルテとどう連携するか

レセコンとスタッフ

自動精算機ならば無人会計が可能なため、患者IDで会計情報の取得ができ、さらに領収書に明細書の発行が可能な「データ連携」が必要になります。
その一方でセルフレジの場合は、「データ連携」と「バーコード連携」のどちらかを選択することが可能になります。
連携する方法については、接続にかかる費用面の違いもあるにはありますが、見落としがちなのが、ミスのあった際に気が付くかどうかです。何をどこまで解決出来たら良いか、スタッフとの話し合いの上で選定に踏み切ることをおすすめします。

③決済方法はどうするか

決済方法

電子マネーやQRコード決済、クレジットカード決済などのキャッシュレス決済を取り入れるかどうかも、選定時のポイントとなります。キャッシュレスの場合、セルフレジや自動精算機の準備金を減らすことが可能というメリットがあります。決済の手数料を踏まえて導入の検討をするのも良いかもしれません。

④自動精算機のサイズ

メジャー

クリニックにおいて、サイズがどれくらいかは確認することが重要です。新規開業の場合、導入を想定した設計をしますが、もうすでに開院している場合は置くスペースがないクリニックさんも多い事でしょう。スタッフや患者さんの導線を意識したうえで置く場所を考えれば、失敗のない選択ができることでしょう。

⑤自動精算機の費用

コスト

クリニック向けの自動精算機やセルフレジは基本的に、300~400万円前後が相場となっています。クリニックごとの連携方法に加えて、オプションがあるかどうかで料金は変化しますが、メーカーを比較検討する際は一番最初の「どんな課題解決をしたかったか」を考えたうえで選ぶとよいでしょう。

⑥操作はしやすいか

操作する老人

患者さんの目線からのお会計のしやすさはもちろんのこと、締めの作業の操作が簡単かどうかや、別々の決済手段でも会計アプリなどで一元管理が可能かどうか等も重要なポイントです。

クリニック向けの自動精算機比較8選

ここでは、クリニックへの導入をおすすめする自動精算機・セルフレジのメーカーを8選厳選してご紹介いたします。

株式会社バルテック

VALTEC POS

バルテックグループでは2003年のフォトKIOSKリリース以降、20年以上にわたって累計18,000台以上のKIOSK端末を製造・販売しています。
株式会社バルテックの自動精算機は、セミセルフレジからフルセルフレジ、受付専用機まで自由に設定が可能なことが特徴。

VALTEC POS

組み込める決済機能もICカードからクレジットカード、QRコード決済まで対応しているだけでなく、システムと連携したソフトウェアの開発もクリニックの事情に応じて自由に可能。

開発の流れ

直営台湾工場で製造することで競争力ある価格提示が可能なほか、お客様の要求仕様や条件を検討し15年間の開発経験を活かした商品企画をご提案いたします。国内海外問わず仕様確定から最短1ヶ月で納品可能なことに加え、保守部品の供給及び全国での保守サービスを展開。豊富な実績から、クリニックでの自動精算機の導入をサポートします。

資料請求・お問い合わせはこちらから

株式会社寺岡精工

TERAOKAのセルフレジは患者さん自身で精算するセミセルフレジ形式です。
職員や医療従事者が現金に非接触で会計業務を行える点が強みで、キャッシュレス決済で対応する決済手段も豊富。バーコード読取りで精算を開始でき、カウンター型とデスクとの一体型のどちらかで選ぶ事が可能な点も魅力。また画面UIがクリニック特化になっており、サポート体勢についてもしっかりしている点も強みです。

株式会社GENOVA

GENOVAの「NOMOCA-Stand」はほぼすべてのレセコンとの連携が可能でかつ、高齢者の患者の方にも使いやすい業界最小クラスを実現した、クリニック向けの簡易自動精算機です。かつての自動精算機では、クリニック内に配置するには大きすぎることのあった自動精算機を業界最小クラスに小型化。その結果高齢者からして丁度いいサイズ感にもなりました。
電子カルテ・レセコンとの連携が可能なほかサポートも充実しており、都度キャッシュレス決済にも対応と文句なしの自動精算機と言えるでしょう。

株式会社日立チャネルソリューションズ

高齢者の患者さんでも楽々操作が可能なフルセルフレジの自動精算機が日立チャネルソリューションズの「セルフォート」です。注目すべきは便利なオプションの数々で、金銭の決済だけでなく受付機能の追加や非接触でタッチパネル操作が可能な「空中入力装置」の導入が追加オプションとして選択可能です。
キャッシュレス決済は、クレジットカード・交通系ICから選択可能で、卓上に置く形・カウンター設置型・自立型の三種類から自動精算機の配置方法を選択可能です。

株式会社パルサー

4タイプから選択可能な自動精算機を打ち出しているのが株式会社パルサーの「セルフレジJP」です。
幅45cmのコンパクトさと車いすの方でも扱いやすいユニバーサルデザインの「セルフレジ1」。セミセルフタイプの「セルフレジ2」。スピード会計と4か国語対応の可能な「セルフレジ3」。卓上設置が可能で小型の「セルフレジ4」。
この四種類から、クリニックの事情に応じてセルフレジを選ぶことが可能で、これ以外にも要望に応じて提案も可能。キャッシュレス決済では、クレジットカード・交通系ICだけでなくQRコード決済にも対応しています。

株式会社GLORY

ユーザーの取り扱いはもちろん、現金の管理面でスムーズな点が売りなのが株式会社GLORYの「FHP-S11」です。つり銭のスピード計数装填に加え、エラー時の解除ガイダンスも丁寧。締め作業についても、売上金回収機能や収納現金の自動点検機能があるほか、現金の持ち運びが楽なカセット式で効率化が図れます。
現金だけでなく、カード取り扱いもクレジットカード(IC/磁気)・診察券・キャッシュカードと三種類も可能です。ほかにも、二か国語の音声案内機能やバーコード運用にも対応と様々な機能を備えています。

株式会社クリニックキオスクBIZ

会計や受付の自動化なら「Clinic KIOSK」、レジ部分のみの自動化なら「Clinic POS」の二つから選択できます。
「Clinic KIOSK」ではクレジットカード・QRコード決済対応となっているほか、予防接種券売モードも搭載。そのほか、日次会計履歴集計を標準発行できるだけでなく、課題に合わせてオプションを多数搭載できます。
「Clinic POS」では、QRコード決済には未対応なものの、電子カルテ・レセコン連携が可能なほか、クレジットカード支払いには対応しています。

株式会社アルメックス

株式会社アルメックスの「TH-X」は、LEDのサイドパーテーションと手すりのついた見た目が特徴の病院・クリニック向け自動精算機です。QRコードでの銀行Pay、クレジットカード決済に交通系ICまで決済方法が多彩なほか、領収書・証明書の発行もプリンターで可能。
筐体色の変更から、診察券のバーコードリーダー機能追加、クレジットカード決済証明書印刷機能追加まで、オプションが豊富な点もポイントです。

2023/06/21

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